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【イベント】創立100周年記念式典を開催しました

2023年9月29日

2023年6月23日(金)に、文化学園創立100周年記念式典を開催しました。
当日は、ご来賓、同窓生、教職員など1,000名を超える人々が集まり、日本初の洋裁教育の各種学校として認可を受けてから100年の節目を祝いました。

■創立100周年記念式典

1.開式

2.100周年記念動画

「服装の改良こそ、新しい日本の発展と文化の向上の出発点である」
 文化学園の創立の精神と、日本における洋裁教育の普及やファッション人材の育成を担ってきた100年の歴史を、動画でご覧いただきました。

3.理事長式辞  学校法人文化学園 理事長 清木 孝悦(せいき たかよし)

開催にあたり、清木 孝悦 理事長が、以下のように式辞を述べました。
「100年前の今日、『文化裁縫女学校』が、我が国初の洋裁教育の各種学校として認可を受け、文化学園の歩みが始まりました。『服装の改良こそ、新しい日本の発展と文化の向上の出発点である』-創立者、並木伊三郎、遠藤政次郎の、この信念のもと本学園は生まれ、様々な苦労を経て、現在、大学・専門職大学院・専門学校・幼稚園からなる総合学園へと発展を遂げたのは、100年の間、教育に尽力してこられた諸先輩方、多くの卒業生、そして学園を支えてくださった全ての方々のおかげであります」

4.来賓祝辞

文部科学省 総合教育政策局長 藤江 陽子 様

文部科学省 総合教育政策局長 藤江 陽子 様より、「文化学園は、創立以来一世紀の間、日本におけるファッションの専門教育の先導的な役割を果たしてこられました。2023年5月の広島サミットにおけるG7教育大臣の富山・金沢宣言では、職業教育を含む質の高い教育、国際的な交流の促進が取り上げられたところであり、わが国の専門教育、職業教育全体のフロントランナーとして100年を走り抜けてこられた文化学園のご活動は、非常に有為なものであります」などとご祝辞をいただきました。 

学校法人中部大学 総長 家 泰弘 様

学校法人中部大学 総長 家 泰弘 様より、「文化学園は、一世紀にわたり、我が国の服装教育の中心的存在として指導的役割を果たしてきました。また、近年においては、ファッションの枠を超えた幅広い社会活動に進出し、それらを通じて、新しい文化の創造と発信に貢献されています。御校での学びを糧に、今後も、卒業生が社会の様々な場で活躍されることを願っております」などとご祝辞をいただきました。

松竹株式会社 代表取締役副社長 武中 雅人 様

松竹株式会社 代表取締役副社長 武中 雅人 様より、「私が松竹株式会社ともう一つ経営を担わせていただいている松竹衣裳の社員は、その三分の一が文化学園の出身者であり、卒業生には大変お世話になっております。松竹と文化学園は、同じDNAを持った方々が学び、集い、そしてそれを世界へ訴えていく、そういう集合体ではないかと思っています。『BUNKAが文化を創造する』と文化学園100周年記念動画にもございましたが、私ども松竹は、『文化の伝承と創造』をミッションとしております。是非ご一緒に、日本の国の素晴らしい文化を継承し創造していきたい、と心から祈念している次第です」などとご祝辞をいただきました。

株式会社TSIホールディングス 代表取締役社長 下地 毅 様

株式会社TSIホールディングス 代表取締役社長 下地 毅 様より、「私は本校の卒業生であり、文化での学びを活かし改革を行いながら、現在ではTSIホールディングスという総合アパレルの代表をつとめさせていただいております。ファッションに関わる仕事を40年続けている中で、多くの学園の先輩・後輩と出会ってきました。彼らはとても大切な仲間であり、皆、文化の卒業生であることを誇りに思っています。そして一様に豊かな感性を持ち、文化学園の教育の厳しさと美意識が、彼らのような一流クリエイターを生み出しているのだと日々実感しています。学園と先生方には、感謝の念でいっぱいです」などとご祝辞をいただきました。

渋谷区長 長谷部 健 様

渋谷区長 長谷部 健 様より、「文化学園は、1923年の創立から今日に至るまで、『ファッションのまち しぶや』を象徴する存在として、常に日本の服装教育を先導し、世界のクリエイションをリードする人材を数多く輩出してこられました。これら業績と100年に及ぶ歴史の積み重ねに、心から深い敬意と感謝を表します」などとご祝辞をいただきました。

5.講演  デザイナー コシノ ジュンコ 様

卒業生のコシノ ジュンコ 様より、文化服装学院時代の思い出話や、歴代最年少での「装苑賞」の受賞、現在に至るまでの活動についてなど、様々なお話をうかがいました。

「文化服装学院で、髙田賢三さん、松田光弘さん、金子功さんら、いい友人と出会い、小池千枝先生という素晴らしい先生と出会い、とても恵まれていました。フランスで学ばれた小池先生の世界の最新モードの解説を通して、世界は私にとってとても身近に感じられるものになり、パリコレにも参加しました。教わった立体裁断の技術は、ハサミさえあれば世界を渡っていける力となりました。いい友人、いい先生と出会い、学んだことを、何よりも誇りに思います」
「人間は、着るものによって育ち、服装は時代を象徴します。アイデンティティの表現手段となるデザインという仕事は、私たちが考える以上に広い意味を持つ、大切な仕事だと思います」など、貴重なお話をお聞かせいただきました。

6.来賓祝辞  東京都知事 小池 百合子 様

東京都知事 小池 百合子 様より、「ファッションは、時代を映す鏡であり、時代を引っ張るリード役だと思います。また、日本は何より糸偏の国です。そこにデザインというクリエイティビティが重なってこそ、東京のファッションはこれからも生き続けます。世界的に有名なジュンコさんをはじめとする、これまで功績を残された世界的なファッションデザイナーの多くが文化学園出身でいらっしゃいます。次の世代を育てる意味で、文化学園がこれまでの100年で果たしてきた様々な貢献を、更に次の100年を目指し、新たな出発になることを心から期待しています」などとご祝辞をいただきました。

7.文化学園の将来ビジョンについて  学校法人文化学園 理事長 清木 孝悦

 創立100周年の節目にあたり、学園の新たな100年に向けたビジョンを、清木 孝悦 理事長が来賓の皆様に申し述べました。
 
「新たな時代において、文化学園が教育の中心に掲げる使命は、『学生一人ひとりの学びの希望に応える教育』です。
 少子化により未来を担う若者の減少が確実に予測される中、その一人ひとりの可能性をいかに伸ばし、個人の人生を充実させるとともに、それによっていかに社会の基盤を豊かなものにできるかは、我々高等教育機関に課せられた大きな使命の一つです。

 本学園がこれまで推進してきた教育研究の3つの柱、
 新しい発想ができ、創造力ある人材の育成を実践する『クリエイション』
 ファッション教育研究分野の技術革新の中核的役割を果たす『イノベーション』
 国際レベルの教育研究環境を整備する『グローバリゼーション』
 これらに加え、新たに2つの視点、
 地球環境保全の視点に立った教育研究の推進とそれを通じた社会への貢献『サステナビリティ』
 多様な人々の共生の視点に立った教育研究の推進と新たなファッションの可能性の探求『ダイバシティ』
 を据え、本学園は、これらを教育研究の核とし、学生一人ひとりの異なる将来像を叶え、多様な力が社会で芽吹くための土壌となるべく、邁進してまいります。

 具体的には、次の3つの施策を進めてまいります。
 複合的視点を持つ創造的・革新的人材の育成-多様な専門領域を横断的に学ぶカリキュラムの充実化
 進化するテクノロジーを自在に活かす人材の育成-AI・メタバース・3Dモデリング等による新たな創造とデジタルメディアを活用できるビジネス人材の育成
 多様性ある環境での学びの推進-キャンパスの国際化、リカレント教育の推進、多様な学びの場の創出
 これら3つの施策を通し、予測困難な時代を切り拓き、さらに豊かなものにしてゆく力を、学生一人ひとりが身につけることができるよう、教育研究環境を整備してまいります。

 私は、新たな100年に向けてとは、遥か遠い100年後を語ることではなく、今、目の前で学んでいる学生を第一に、「今」を積み上げていくことが新たな100年に繋がるものと考えています。
 『学生の学びを第一に考える』
 教育機関としては当たり前のことですが、創立100周年の節目にあたり、教職員一同あらためて再認識した上で、学園の教育研究活動を推進してまいります」

8.100周年記念品紹介

 創立100周年を記念し、文化・ファッションテキスタイル研究所で制作したストールを動画でご紹介しました。
 文化・ファッションテキスタイル研究所では、希少性の高い素材や古代の染織方法を研究するとともに、現代の技術とデザイン性を反映させた独自の織技術を開発し、その作品の一部はヴィクトリア&アルバート博物館やニューヨーク近代美術館などに永久保存されています。
 100周年記念ストールは、「未来の絣(かすり)」と名付け、まだ世にない、新しい織物を目指し制作いたしました。
 文化学園は、次の100年も、創造の力で社会に貢献してまいります。

9.閉式

学校法人文化学園創立100周年記念式典 動画

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