世界最古の文明を育んだ肥沃な三角地帯の一角を占めるパレスチナ地域。聖地エルサレムを包含し、宗教と文化が複雑に交差することで現在もさまざまな問題を抱えています。

本展では、イスラエル建国以前の20世紀前半のパレスチナの民族衣装を中心に紹介します。ドレスには、花や木など身近な自然が刺繍で表されており、その文様や技法は母から娘へと伝えられていきます。特に胸に表された文様は、町や村など地域ごとに異なるため、自身のアイデンティティーをも示します。これらの衣装は、ふるさとの地を追われて難民となったパレスチナ民族の貴重な財産といえるでしょう。20世紀前半のドレスに加え、難民キャンプでの生活を余儀なくされ、伝統が失われていく20世紀後半のドレスもご覧いただきます。

衣装とともに、特徴的な装身具も展示します。銀貨や色石を使った装身具は、結婚の際に花婿から贈られるもので、装飾だけではなく、財産として、あるいはお守りの意味も持ちます。

また、パレスチナ地域の衣装とともに、シリアやヨルダンなど周辺地域の民族衣装も展示し、西アジア地域に共通する衣服形態や文様表現などを見ていきます。

 

会   期/2010年1月26日(火)〜3月14日(日)

開館時間/10:00〜16:30 (2月5日(金)、2月12日(金)は19時まで開館)

              *入館は閉館の30分前まで

休 館 日/日曜日、祝日(但し、3月14日は開館) 

入 館 料/ 一般500(400)円、大高生300(200)円、小中生200(100)円 

              *( )内は20名以上の団体料金

               *1 障害者とその付添者1名は無料 

ギャラリートーク/2月13日(土)、3月6日(土)各回13:30〜(先着30名)

 

 

<主な展示品>

左:ドレス ガザ 1920年頃

右:ガザの衣装 1920年頃

 

 

左:ドレスの胸部分 ラマッラ 1880年頃

右:ドレス ラマッラ 1880年頃

左:ラマッラの衣装 1930年頃

右:ドレス エルサレム 1920年頃

左:ドレスの胸部分 ベツレヘム 1915年頃

右:ベツレヘムの衣装 1915年頃

首飾り 20世紀前半