
文化学園は、1923年の創立以来、日本のファッション教育の中心的な存在として指導的な役割を果たしてきました。そして現在、ファッション産業における人材育成はもとより、これからの文化学園の未来に向けた基盤作り、永続性に取り組んでいます。 国際社会で認められる教育環境を整えていくグローバリゼーション、ファッション分野に関する技術革新の中核的な役割を担っていくイノベーション、新しい発想や創造ができる人材の育成を目指す教育機関としてのクリエーション、これら3つのキーワードを重要なファクターと考え学園の発展を目指しています。
文化学園には大別して教育部門と収益事業部門の2部門があります。
教育部門として、文化女子大学は大学院博士課程までを持つ高等教育機関として高度な学術研究の機能を備え、また、文化服装学院は、わが国だけではなく、グローバルな視野でファッション産業界における人材の育成の場としての機能を担っています。そして、2006年開学の文化ファッション大学院大学(BFGU)は、国際社会におけるファッションビジネスシーンで日本ブランドを確立できる新しい創造者を育てていきます。また、文化外国語専門学校は、多くの国から留学生を受け入れて、特色ある日本語教育を展開しています。
さらに、文化学園には5つの附属研究所と服飾関連の資料を集積した図書館、服飾博物館、リソースセンターを設置し、常時ファッション教育の充実と情報の発信をしています。また、国際交流センターでは9か国25校におよぶ海外提携校との教育事業の共同や、留学生や留学希望者のサポートなどを行なっています。知財センターは、学内で生まれた特許や実用新案などの知的成果の保護を図り、社会貢献していくために産学官での連携を進めています。
収益事業部門は文化出版局と文化事業局で構成されています。文化出版局では「装苑」「ミセス」「ハイファッション」などのファッション誌や実用書の発行を通じて最先端の情報を提供するなど、わが国のファッション界に大きな貢献をしています。文化事業局は服飾教材の開発や販売、また、学園に隣接した23階建ての超高層新宿文化クイントビルの運営にあたり、これらの収益は学園の経営を支える基盤の一つとなっています。
このように、文化学園は、教育部門においては最先端技術の研究、最先端技能の習得により、産学提携、外部とのコラボレーションを積極的に推し進め、出版事業では国内外のファッション界の情報収集、発信機関として、さらには部門の枠を超えてこれらを融合させ、ファッション産業を育てていくファッションインキュベーション機能を果たしていく構想を進めています。
また、文化学園の国際的取り組みは、海外提携校との情報の共有や人的な交流をはじめ、30数か国からの留学生の受け入れ、各国各市とのファッションを通じての交流事業の企画、運営などがあり、2005年には、文化女子大学は国内唯一の国際ファッション工科大学連盟(IFFTI)の加盟校として、年次総会・国際会議を開催しました。
本学園は、ファッションを軸に永年構築してきた国際交流のネットワークとメインキャンパスが新宿という教育環境のなか、国際的都市型の学園として歩んでいます。
2007年10月