
文化ファッション研究機構

ファッションを様々な角度から総合的に研究するわが国唯一の研究機構です。服装に関して、人文社会分野から工学分野にわたる広い視点に立って、集積されてきた研究データを基に、服装学を構築するための情報交換と、関連する分野で必要とされる服装情報の総合的発信をしようとしています。21世紀は感性の時代であると同時に高齢社会の進展、情報のネットワーク化、地球規模的な環境問題の顕在化などの動向のなかにあり、ファッションを支えるヒューマンオリエンテッドな研究も強く求められています。研究機構では、産業界や海外の提携校との研究交流をはかり、国際的情報センターとしての機能を果たすべく、活動をしています。
文化・服装形態機能研究所

文化・服装形態機能研究所は、人体の寸法や形態データを取得するための3次元計測機をはじめとする各種計測機器を設置し、平成11年開設しました。3次元計測システムを導入して、青年女子の体型特徴を反映した新文化ヌードボディを開発し、教育現場やアパレル業界で広く活用されています。また青年男子のヌードボディの開発も行い、メンズ衣料教育の改革に取り組んでいます。さらに子供から高齢者までの経年変化にともなう体型特徴を計測データを基に分析し、原型を中心とした衣服パターンの研究を実施しています。また、各研究機関やアパレル業界との共同研究や計測依頼にも対応し、研究成果や計測データの発表も行うなど広く社会へ情報公開をしています。
文化・未来ファッション研究所
現在、ITは産業やビジネスの場においてのみではなく、個人の生活そのものに深く浸透しつつあります。そのような流れの中で、ITの世界では機能性と同時に、オリジナリティある優れたデザインの追求が重要な鍵を握る時代に突入し、ファッション界からの提案に対する期待が非常に高まっています。個人の自由な自己表現の手段であるファッションは、今後のITの進化の方向性に大きな影響を与えるでしょう。また、人間がいかに心地よく身につけることができるかということを長いあいだ研究してきたファッションの分野が、人間にとってより自然なかたちでITを機能させることを追求するのは、未来のファッションを方向づける重要なファクターであり、研究所の研究テーマとなっています。
文化・衣環境学研究所

文化・衣環境学研究所では、衣服は人間を取り巻く最も身近な環境であるとの観点から、乳児から高齢者にいたる人間の、下着からスポーツウエアやワーキングウエアにいたる各種アパレル衣料の快適性・機能性に関する研究・開発を行っています。研究所には4つの人工気候室が設備され、各種衣服の素材・構造特性、その消費科学性能評価のほか、脳波・心電図・筋電図・代謝・血流・サーモグラフィなどを用いた人間の感覚や心理・生理・感性に関する研究、また3次元人体計測や3次元動作分析、衣服圧計測などの装置を用いた人間工学研究、人間をシミュレーションしたスキンモデルや発汗ロボットの開発による企業との共同研究など、先端的な研究が活発に展開されています。
文化・住環境学研究所

文化・住環境学研究所は平成15年に設置され、基盤整備を進めてきましたが、今後は研究活動を具体化させ、研究成果を公表・発信していく計画をたてています。
研究活動の主たる内容は、生活空間のもとでの人間の「環境行動」に関する実験的研究、高齢者や幼児を含む現代のライフスタイルに関する調査研究などを推進するとともに、研究と教育との連携をはかる教育プログラム開発などにも取り組みます。インテリアや住居空間、ライフスタイルや住文化などに関する外部からの委託研究、共同開発などにも応じながら、人間生活と住環境の動向を先取りする研究所活動を展開していきます。