教育現場における教材開発と衣服製作に必要な人体計測データを得ることを目的とし、各種人体計測機器を設置して、幼児から高齢者までの体型・衣服パターン研究開発をしています。今まで開発されたボディには、3次元計測システムを使用し、人体の形状を平均化、造形するという世界初の手法で完成した日本人青年男女のボディ・50歳代女性用ボディ(写真 左上)、アパレル企業との共同開発による子供ダミー(右下)や青年女性のパンツボディ(左下)などがあります。さらに高齢者社会に向け、早急に必要とされる中高年衣料のための人体計測やそれらを基にした衣服形態の研究や製作提案にも着手しています。
衣服は人間を取り巻く最も身近な環境です。本研究所では、乳児から高齢者にいたるさまざまな人が着る衣服、すなわち、下着からスポーツウェア・ワーキングウェアにいたる各種アパレル衣料の快適性・機能性に関する研究・開発を行っています。研究所には4つの人工気候室が設備され、各種衣服の素材・構造、その消費科学性能の評価のほか、脳波・心電図・筋電図・代謝・血流・サーモグラフィ等を用いた人間の感覚や心理・感性に関する研究を実施しています。また3次元人体計測や3次元動作分析、衣服圧計測等の装置を用いた人間工学研究、人間をシュミレーションしたスキンモデルや発汗ロボットの開発による企業との共同研究など、先端的な研究開発を展開しています。
2003年(平成15年)に開設された文化・住環境学研究所では、「学内外の共同研究の推進」「体験型教育プログラムの開発」「研究所報の発行」を継続的に行っています。「学内外の共同研究の推進」では、古民家のリニューアル技術(写真)など、住環境をテーマとした共同研究を推進しています。また、「体験型教育プログラムの開発」では、文化学園大学の建学の精神である「新しい美と文化の創造」のために新しい造形教育方法を開発しています。これは、実物を見たり、実際に触れたりすることのできる教材を開発し、これらの教材の教育効果について検証する研究です。これらの研究成果は、学内研究発表会等で成果の共有化を推進するとともに、隔年で発行する研究所報「しつらい」にも掲載し、広く社会に公表しています。